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書いた人のわ(「リウマチからの旅立ち」 松本哲典)
「リウマチからの旅立ち」 松本哲典
社会人となりこれからという時に、重度身体障害者となってしまった。障害者手帳をもらった時、引導を渡されたと思った。将来を思い、わが身をはかなみ、「もう、一生歩くことはできないのか」という思いが胸の奥で去来した。
様々な治療を試みたもののその効果もなく、いつしか諦めの気持ちが心を覆い、ベッドの上での生活に甘んじた。そんな折、何かに導かれるように、ある人と出会った。初めての運命の出会いだった。この出会いで全細胞がうちふるえ、感動の涙が頬を伝うという思いもよらない体験を味わった。心の底から湧き上がった熱いものが体中を駆けめぐり、心の中に眠っていた何かが目を覚ました。諦めかけていた立つことへの熱い思いが、ふつふつとわき上がってきた。そして立てないと諦めていた「く」の字に折れ曲がった足でついに立った。
希望を抱くこともなく日々を送っていたのが、希望の未来を身近に感じた時、「この社会のために自分に出来ることはないだろうか」という思いが湧いてきた。
しかし、日々の生活に追われているうちに、自分には社会のために何も出来そうもないと思うようになり、いつしかそんなことも忘れていた。ところが、その思いが二十数年ぶりに友人の来訪を機に再び呼び覚まされた。思わぬことに、本とはおよそ縁のない自分が地方の出版社から本を出版することになった。幸運にもこの本が、鳥取県下の全校に配布され、多くの子供たちのうれしい反響をもらった。このことで心の底にいつしか忘れ去っていた初志が再び湧きあがってきた。そして、車に子供たちに贈る本を積み、妻が亡くなり一人になっていた時から思い描いていた旅に出た。一か月余りのあてのない旅から帰ったとき、旅の間、まったく考えもしなかった「書きたい」という衝動が心の底から猛然と湧き上がり、思うままを綴るようになった。
この手記が、文芸社様との不思議なご縁で全国出版されることになり、その後、合計3冊に渡って全国出版することになった。心より感謝しております。
様々な治療を試みたもののその効果もなく、いつしか諦めの気持ちが心を覆い、ベッドの上での生活に甘んじた。そんな折、何かに導かれるように、ある人と出会った。初めての運命の出会いだった。この出会いで全細胞がうちふるえ、感動の涙が頬を伝うという思いもよらない体験を味わった。心の底から湧き上がった熱いものが体中を駆けめぐり、心の中に眠っていた何かが目を覚ました。諦めかけていた立つことへの熱い思いが、ふつふつとわき上がってきた。そして立てないと諦めていた「く」の字に折れ曲がった足でついに立った。
希望を抱くこともなく日々を送っていたのが、希望の未来を身近に感じた時、「この社会のために自分に出来ることはないだろうか」という思いが湧いてきた。
しかし、日々の生活に追われているうちに、自分には社会のために何も出来そうもないと思うようになり、いつしかそんなことも忘れていた。ところが、その思いが二十数年ぶりに友人の来訪を機に再び呼び覚まされた。思わぬことに、本とはおよそ縁のない自分が地方の出版社から本を出版することになった。幸運にもこの本が、鳥取県下の全校に配布され、多くの子供たちのうれしい反響をもらった。このことで心の底にいつしか忘れ去っていた初志が再び湧きあがってきた。そして、車に子供たちに贈る本を積み、妻が亡くなり一人になっていた時から思い描いていた旅に出た。一か月余りのあてのない旅から帰ったとき、旅の間、まったく考えもしなかった「書きたい」という衝動が心の底から猛然と湧き上がり、思うままを綴るようになった。
この手記が、文芸社様との不思議なご縁で全国出版されることになり、その後、合計3冊に渡って全国出版することになった。心より感謝しております。


松本哲典
昭和18年5月21日、鳥取県関金町に生まれる。
中学校まで倉吉に育ち、鳥取市の津田短期大学附属高等学校を経て、津田短期大学へ進む。
その後、近畿大学法学部に編入するが、発病のため、四回生で中退。
現在、鳥取市上町在住。
昭和18年5月21日、鳥取県関金町に生まれる。
中学校まで倉吉に育ち、鳥取市の津田短期大学附属高等学校を経て、津田短期大学へ進む。
その後、近畿大学法学部に編入するが、発病のため、四回生で中退。
現在、鳥取市上町在住。






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