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書いた人のわ(『勤労バナナ』 竹中奈々)

『勤労バナナ』 竹中奈々
「バナナちゃん!!」
 よく通う居酒屋のマスター、ママ。なじみの常連さんはそう呼びます。
 この愛称は私が出版した2冊の本のタイトルの「バナナ」からきています。
 私にとって本は「名刺」みたいなものです。
 自分の日常にこうやって、「バナナ」が定着している事を嬉しく思います。
「自分を信じてよかった!」夢が叶った時そう思いました。


「私、日本に戻ったら本を出版します!!」
 この言葉を口にしたのは、ニュージーランドのYHA(ユースホステル)でした。
 今から、3年前ワーキングホリデービザを利用して約1年間滞在していた国、ニュージーンランド。そこで知り合った旅人との他愛もない会話の中で私が発した言葉。
 その時の話のテーマは、この先叶えたい夢。そんな感じだったと思います。
 そして、私は「世界旅行」と「本の出版」と答えました。
 話を聞いていた方も、言い放った私でさえもどこまで本気のことなのか、その時は全く形の捉えない、先の見えない夢だった気がします。
 初めて行った海外。異国に身を置き、刺激を受けながらの日々は自分自身の経験値をどんどん増やしてくれました。長期の滞在で多くの人と関わり、私が感じた「良くも悪くもリアルな人間ドラマ」この面白さなら、もしかして「いけるかも知れない」と思うようになりました。

「本」に興味を持ち始めたのは10代後半の頃でした。
 このきっかけも「旅」。電車だけで実家の北海道から東京まで5日間の1人旅をしていた最中。長旅のちょっとした暇つぶしとして、買った小説の面白さに引き込まれました。それまで、読書は食わず嫌いの分野でしたがこれをきっかけに「本」が私の生活に少しずつ加わっていった気がします。
 様々なジャンルの本を読んでいく中、私は「エッセイ」に惹かれていきました。いつか、自分も読む側から読まれる側になりたい。「自分の生きた証を形としてこの世に残したい」そんな気持ちが芽生えました。

 高校を卒業して仕事を始めた頃、大きく環境が変わりました。
家を出ての仕事と寮生活。今まで守られていた暮らしとの違い。色々な人との関わりが一気にやってきました。その中で上手く自分のペースを掴もう。一日をリセットできるようにと、毎日日記をつけて自分自身と向き合う様にしました。人から言われ、心に響いた言葉を書いたり、出来事や不満をぶつけたり、いつの間にか自由帳の様な存在になりました。といいましても疲れて一言で終わってしまう日もあれば、朝まで遊んで次の日に書くなんて勿論ありました。それでも毎日続ける事。それだけは忘れないようにしていました。
 今思うとこの頃始めた日記が、後々時を経て実現した本の出版の第一歩でした。

「行動」する。これがなければ私は何も始まっていません。
 2005年2月。ニュージーランド滞在日記(バナナ日記)の原稿を初めて送った時。
 ちょっとした、チャレンジ精神からでした。せっかく書いたし、プロの意見が聞きたい!自分の夢を叶えるにはまずは自分が動く事。駄目でもそこから何かが分かるはず。と調子が良いほど前向きな私は、ポストに原稿を投函しました。
「本当にやってみてよかったです」ここから夢が現実へと着々と近づきました。
 未知の領域へ足を踏み入れ、自分で考えて一つの物を作り上げる体験。徐々に、姿かたちとなるワクワク感。完成に近づき「ついに、ついに!!」という実感が沸いてきました。
 出来上がった本を手に取った時は、夢が叶った喜び。まさかの出来事。人生何が起こるか分からない。今まで感じたことない思いを沢山覚えました。
 そして更に2年後、たまたま始めたアルバイト「仲居さん」その立場から私が見た人間模様。真剣に向き合ったからこそ見えてきたもの。そんな内容を綴った2冊目の本への出版へと繋げることも出来ました。

「本の出版」この経験が私に運んできてくれた事は数知れず。
 周りの人達のそれぞれの意見が聞けたり、私の本で読書感想文を書いてくれた小学生の存在も知りました。海を渡り遠い異国の人からのコンタクトがあった時は、自分の分身の目に見えない所での動き、不思議な繋がりを感じました。
 思いを形にする事ができたのは、決して1人だけの力ではなく、色々な人との出会いや流れ。前に進もうとする気持ち。それらが上手いこと一本の線の上にあったからだと思います。今も変わらず「書く」事を続ける!これも私を支えている一つです。

「信じる力」「踏み出す勇気」を心に持ち続けたいです。

竹中奈々(たけなかなな)
1982年、北海道生まれ。
20歳まで北海道で過ごす。
ニュージーランド、伊豆を経て、現在東京で暮らす。
目標「ユーモラスな人になる事」。

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