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執筆虎の巻(「作品講評」篇/第八回 『実体験を創作に生かす』)

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「作品講評8」
 
小説を書きたいのにアイデアが何も浮かばない。そんな人におすすめしたいのが自身の体験をもとに創作する方法じゃ。今回、参考にするのは『空と大地のあいだの私』(星志月との・著)。物語を描く上で、自身の体験をどのように生かせば良いのか、そのコツをつかんでもらえるとワシとしてもうれしいぞ。

この作品は、高校3年生で米国に留学した主人公(私)の、現地でのスクール・ライフを描いた青春小説じゃ。多感な時期に異文化に接した衝撃を丁寧な内面描写とともに読者に伝えるという点でドキュメンタリーといって差し支えない。「July 17th」のように見出しがダイアリーを思わせる日付になっていて作品のリアリティを高める効果を果たしてもおる。じゃがの、最も注目すべきは構成じゃ。「この世界には、ステキな事、ステキな人がいることを、忘れちゃいけないって、誰かがいってた。だから、私もそんなステキな人になりたい」と願った11歳の少女が、夢の実現のために周囲の反対を押し切って留学を決意し、異国の地で奮闘しながら、やがて「心で繋がる」大切さに気づく。

この「目標の設定」→「決断」→「葛藤」→「気づき」というプロセスこそが物語らしさを生み出すのじゃ。主人公の内面描写や、日記を思わせる見出しというのは、プロットを支えるという意味では重要なポイントじゃ。しかし今回は物語らしさを生み出すポイントに着目したい。第五回でも述べたことじゃが、体験をそのまま書くだけでは人に読ませる作品とはならん。体験を小説に仕立てるにはそれに相応しい「構成」が必要なのじゃ。
さまざまな体験を通して人は成長するものじゃが、その変化の様子を分かりやすく読者に伝えるための工夫として、構成を考えることが大切ということじゃな。

この作品では、構成の工夫によって、主人公が「心で繋がる」大切さに気づいた場面が印象的なものとなっておる。例えば、主人公の目標達成とともに物語が終わってしまうと、まとまりはあっても、物語の余韻がどうしても弱くなりがちじゃ。それは青春小説において致命的と言えるじゃろう。この作品のような形でしめくくることで、読者のイメージを喚起させることになり、物語が広がるということもポイントとして押さえておくのじゃ。

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