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執筆虎の巻(「作品講評」篇/第十回 『物語をアレンジする方法を考える』)

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「作品講評10」
 
今回は、小説を構成するポイントについて考えてみよう。重要なのは、「物語」「テーマ」そして「舞台」の3点じゃ。読み応えのある作品を描くために、しっかりと考えておきたい。今回は『天往村から』(戸田雅之・著)を取り上げてアドバイスをするぞ。

本作は、牧場経営者である「杉野直之」を中心人物とした連作小説で、「雪のひかり」「新しい風」「メロンの夏」「旅立ち」の4篇で構成されておる。物語の舞台となるのは架空の土地である天往村じゃ。モデルとなる村があるかもしれんが、農村という舞台で作者が何を描こうとしているのかが重要じゃ。特に最終話の「旅立ち」。過疎化を食い止めるために村が募集をはじめた「農援隊」。その採用者としてこの地にやってきた東京在住の「山中愛」と「直之」の淡い恋が描かれておる。じゃが、「直之」は昔の恋人に未練があり、「直之」と「愛」の関係はなかなか深まらない。牛の飼育を通して2人の関係性がどのように変わるのか、それが作品の読みどころとなっているのじゃな。

物語としてはオーソドックスと言って良いじゃろう。恋愛小説では珍しくないパターンじゃ。それでもこの1篇が胸に迫ってくるのは、都会出身の若い女性(愛)が、農村という舞台で人を愛するということの意味を考える様子が切々と伝わるからじゃ。ここには、作者の強いメッセージも込められていると言えるじゃろう。「愛」と「直之」の恋のゆくえを描くというのは、いかにも典型的であるかのように見えて、「命の愛おしさ」「故郷の愛おしさ」という、人類愛をも包み込んでしまうより大きなテーマを浮かび上がらせることでもあったわけじゃな。

諸君は何のために物語を描くのか。諸君の心の中にある切実なテーマとは何なのか。そしてそのテーマは、物語の舞台とどのような関係を持つものか。「物語」「テーマ」そして「舞台」について、しっかりと考えることが重要じゃ!

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