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執筆虎の巻(「作品講評」篇/第十一回 『旅行記を書く上でのポイントとは?』)

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「作品講評11」
 
今回は旅行記を取り上げよう。作品は『ドイツ旅日記』(作・福田富美子)じゃ。この本は、ドイツ旅行で経験した出来事を、味わいのある自筆イラストとともに綴った旅行記なのじゃが、読み進めてゆくと著者自身の「心の旅」の様子が浮き上がってくる。本書から旅行記を書くポイントを学んでみよう。

本書は、「幼なじみを訪ねて、田舎町で暮らすように過ごした旅」「友人宅を拠点として挑戦したひとり旅」「車でドイツ縦断をした家族旅行」の三部構成なのじゃが、「はじめに」では「ドイツに行き始めたころは、自分は弱くてダメな人間だと思っていた」と著者の心情が吐露されている。精神的に苦しい時期に、家族に支えられてドイツ旅行、しかも初めてのひとり旅を敢行したことが分かる。つまり本書は、自伝エッセイのような内容になっているわけじゃ。もちろん、ドイツのガイドブックや楽しい思い出を綴った旅行記といった要素も盛り込まれているが、著者自身の「心の旅」が基本線になっているのじゃ。

大きな樫の木の森を歩き、酸っぱい木苺を口にして、突然涙がこみ上げる場面や、教会の庭で西洋栗の実をひとつ手に取ってその感触を楽しみながら歩き出す場面、小さな村のカフェで透明人間になったような不思議な感覚を覚える場面など、著者自身の心模様が随所で素直に綴られている。豊かな自然に囲まれ、幼なじみや現地の人々と交流し、ドイツの歴史文化に触れ、著者の心が潤ってゆく様子が伝わってくるのじゃ。また、家族への感謝の言葉が多く見られ、著者にとってドイツ旅行は、「生かされていること」への気付きを促すものでもあったわけじゃな。

本書を読むと、旅行の目的や動機は人によって様々であることを改めて思い知らされるのぉ。旅行記を書く上では、思い出を時系列に書き残したり、現地の魅力を伝えたりすることも大切じゃが、「自分にとって旅行とは?」という旅のテーマを明確にしておくことがポイントじゃ。そうすることで、書き手の心模様が浮き上がる旅行記になるじゃろうし、独自の視点で旅行先の雰囲気や魅力を読者に伝えることができるじゃろう。旅行とは「非日常」的な体験じゃ。その体験を通してはじめて日常が見えるということを心に刻むべし!

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